先日、渋谷区の先進的な教育の取り組みについて学ぶ機会がありました。
その中で一番印象的だったのが、教育長が話していた、昭和22年の指導要領の話です。
戦後初めて出来た昭和22年の指導要領の中に、
子どもが学ぶのだから、教師主導になり過ぎてはならない、とか、子ども自身が課題を設定して自ら学びを進める、ということが書いてあるらしいのです。
昨今、よく言われている「新しい学び」は、今までの日本の教育業界がまったく目指してなかったと言うより、むしろ戦後の出発時点から目指していたもので、
私たちが教育を受けていた頃、先生たちが知識を積み重ねさせればいいと思ってたとは思えないし、
高度経済成長期に必要な人材を育てるために、与えらた問いに素早く答えを出すような人間形成が目指されていたと批判されているが、
本質的に先生たちがそれを目指していたかっていうと、そうではないのでは?
と教育長がおっしゃっていたのがとても印象的でした。
教育に対する深い信頼を持っている姿勢が本当に素晴らしいなと思いました。
渋谷区の午後の時間をすべて探求学習に当てる取り組みも素晴らしいですし、
突然そうなった訳ではなく、色々な取り組みの積み重ねで今があるという経緯を学ぶことが出来て、非常に参考になりました。
コメントを残す